新日鐵住金和歌山製鐵所見学バスツアー

平成3089日(木) 大阪広域生コンクリート協同組合 技術部主催の「新日鐵住金和歌山製鐵所見学バスツアー」が開催されました。参加者は、工場長や試験、技術に携わる組合員の総員26名、大型バスに乗って新日鐵住金株式会社和歌山製鐵所に向かいました。


 

和歌山製鐵所に到着して案内されたのはPRセンターです。

ここでは和歌山製鐵所の鉄鋼の製造工程を詳しく解説したパネル、鉄鋼製品が実際にどの様に使用されているかを模型で展示したりと、見どころがギュッと詰まった施設でした。

今回の見学会は鉄鋼スラグ協会近畿地区様のご厚意により、和歌山製鐵所のご担当者が対応して下さいました。
生コン業界において、鉄鋼スラグをもっと普及していきたいという鉄鋼スラグ協会の皆さんのお声掛けで今回の見学会が実現しました。

見学の前にスライド、映像、パンフレット等を見ながら製鐵所の歴史、概要、製造されている製品などの説明を受けました。

最初に教えて頂いたのは「ご安全に」という製鐵所内での挨拶の言葉。
製鐵所内では安全に作業する事が何よりも重要なので挨拶の代わりにこの言葉を交わすようになったそうです。

 

和歌山製鐵所の始まりは1942年に操業開始し、現在は高炉2基体制の銑鋼一貫製鐵所であり、最盛期であった1969年には最大5基の高炉を可動させ年間粗鋼生産992万トンの体制を確立した時期がありました。
現在は和歌山地区と海南地区と堺地区の3地区で構成されています。
敷地内には各設備や工場が機能的に配置されており、効率的な生産プロセスが構築されています。

周辺環境は海と、その反対側はすぐ住宅地が隣接しています。
近隣の住民に配慮して、安全・環境・防災に関する取り組みに力を入れています。

・使用後の排水を循環利用するなど資源を有効活用

・発生したガスや高炉の排熱を利用した発電

・発電された電力で製鐵所の使用量を賄い、更に電力会社を通じて社会に供給

・環境広報センターを介して製鐵所内の環境実態をリアルタイムで情報公開

・国や和歌山県と協力して製鐵所周辺に緑地を設け地域の皆様の憩いの場として提供

・住宅地に面する敷地には高い倉庫を作り、騒音を防止、また散水を定期的に実施し粉塵の飛散防止

・敷地内に救急車・消防車を設置、地域の防災にも積極的に貢献


 

和歌山製鐵所は、地球の資源を利用する企業として、その価値を社会に還元していく事を責務とし、より良い環境の創出を目指して継続的な取り組みを実施しています。

 

生コンクリートの製造に関わる私達も、限りある地球の資源を利用する企業の一員として、周辺環境に配慮し、また社会へ貢献、還元していかねばならない立場なので、和歌山製鐵所の取り組みを見習わなければならないと強く感じました。

 

実際に出銑を出入り口から覗かせて頂きました。
2000度にまで熱せられ溶けた銑鉄の熱気と匂い、真っ赤に発光する様は、なんとも言えぬ存在感を放ち、目が離せません、引き込まれるような美しさを感じました。

高炉周辺で作業する人達は頑丈な耐熱スーツを身にまとい、高炉内には多数のカメラとセンサーでコントロールセンターを通し監視・制御されています。

小さな異変やミスが大惨事へと直結する高炉は独特の空気と緊張感が流れていました。

続いて鉄鋼スラグ製品の製造施設とスラグ試験室の見学です。
スラグヤードで徐冷中の真っ赤な鉄鋼スラグの塊、蒸気エージング中の鉄鋼スラグの山を眺めながら、製品に加工していく工程の説明を受けました。
高炉徐冷スラグから出来上がったコンクリート用高炉スラグ粗骨材も実際に手に取って触らせて頂きました。
高温の中で生み出されてできた高炉徐冷スラグは、天然砕石よりも軽く、まるで溶岩のような気泡がありました。

スラグ試験室では鉄鋼スラグの品質管理について丁寧に説明があり、気泡の多さや強度・吸水率や膨張について見学者からも実際に鉄鋼スラグ製品を使用することを想定した質問が出ました。

 

各施設の見学を終え、PRセンターに戻って来てからの質疑応答では、鉄鋼スラグ製品の品質に関する事だけでなく、周辺環境への配慮、大人数へ向けての教育方法や評価システム、連絡事項の徹底の方法など様々な事柄について質問が飛び出しました。

 

今回の見学会は、高炉スラグの理解を深める目的でしたが、それ以外にも従業員への教育や指導、安全対策、また周辺環境への配慮や取り組み等、様々な面で刺激を受けた充実したツアーとなりました。

 

© Osaka Kouiki Ready-mixed Concrete Cooperative Association.
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