山崎生コン株式会社

『優秀な製品』により存在価値の高い企業であり続け、地域社会に貢献する

 

山崎生コン株式会社

兵庫西部ブロック

宍粟市山崎町千本屋135

TEL 0790-62-2777

FAX 0790-62-4536

創業 1971年

ミキサー 2750L x 1基

車 輛 10t×13台・5t×1台・4t×4台

 

 

兵庫西部ブロックの北部にある山崎生コン㈱は、中国自動車道路の山崎ICから南へ2kmほど進んだ宍粟市に位置しています。

宍粟市は2005年に宍粟郡の山崎町・一宮町・波賀町・千種町の4つの町が合併して誕生しました。総面積は兵庫県内で豊岡市に次ぐ広さを誇っています。

山崎生コン㈱のある山崎町は、古くは姫路から鳥取に至る因幡街道の山陽と山陰の結節点として、また江戸時代には本田家山崎藩一万石の城下町として、更には揖保川水運の恩恵もあり、物資の集積地として発展を遂げてきた歴史ある土地です。

地域柄、注文は土木工事が中心となっており、河川工事、砂防工事、急斜傾工事、また災害発生時の緊急対策工事に依存する割合が高くなっています。土木工事は災害時に地域住民の命を守る重要な工事の一つ、生コンクリートの供給という仕事を通して地域の強靭化に貢献しておられます。

 

 

 

 

最近の大型物件は(仮称)国見山トンネル工事

播磨自動車道(播磨新宮IC~山崎JCT(仮称))の本線工事の初弾であり、切盛土工及び橋梁下部工を含むトンネル工(延長約2.7km)を主体とした工事です。

2014年(平成27年)2月28日に大成建設(株)が落札。2018年12月20日に貫通し現在も施工中です。

中国横断自動車道 姫路鳥取線は、兵庫県たつの市から鳥取県鳥取市に至る約86kmの高速道路です。姫路鳥取線のうち、播磨自動車道(播磨JCT~山崎JCT(仮称) 延長約24.2km)は、播磨JCT~播磨新宮IC間が平成15年3月に開通しており、播磨新宮IC~山崎JCT(仮称)間は現在、西日本高速道路株式会社において事業を実施しています。

この区間が完成すると、播磨科学公園都市周辺の更なる活性化が期待されるとともに、鳥取県と兵庫県・岡山県の南北の連携の強化や中国自動車、山陽自動車道の結びつきの強化による、東西の連携の強化が期待されます。

 

 

苦労した配合は(仮称)国見山トンネル工事で使用した覆工コンクリート(T1-4・T3-4)

播磨自動車道の播磨新宮IC~山崎JCT(仮称)間で初の中流動覆工コンクリート(増粘剤一液タイプ)という事で、兵庫西部エリアに於いてあまり実績や情報がない中、山崎生コン㈱として初めて扱う混和剤という事もあり品質確保に大変な苦労がありました。

特に、請負業者様から「播磨自動車道の玄関口でもある最延長トンネルという事で、品質はもとより仕上がりにおける美観性も重視したい」という意向を聞いており、そのプレッシャーを感じつつ、まずコンクリートは原材料からと考え、安定した品質を求めて、細骨材を海砂から石灰石砕砂に変更し、骨材業者に受入品質の再明示の依頼、併せて受入検査の強化で材料変動における空気量の変動を極力抑え、また随時単位量試験を行い表面水のダブルチェックをすることにより、極力材料変動のない体制を確立しました。

そして、請負者・セメントメーカー・混和剤メーカー・骨材メーカー・近隣工場との協力や情報交換・共有をし、室内試し練り、実機試験での性状確認・ポンプ圧送性の確認・経時変化の確認・納期中の暑中、寒中時のコンクリートの挙動や性状を都度確認する等様々な試行錯誤の結果、品質のコントロールを可能にすることが出来ました。

 

納期途中、発注者の品質パトロールで覆工コンクリートの仕上がりについて『良い評価を得られた』との報告を聞く度に、「もっとより良いコンクリートを!!」と思い手探りながらも試験練りから3年間頑張りました。辛いことも多々ありましたが、最終的にお客さんに褒められると、求められる品質を確保することが出来たと思え、頑張った甲斐があったと思います。と工場長。

 

また覆工コンクリート納入中の中頃、請負業者所長様の申し入れにより『現場打ちコンクリート工事のCIMシステム(T-CIM®/Concrete)』を導入しました。

 

T-CIM®/Concreteとは、生コンクリートの練り混ぜ開始、出荷、運搬、受け入れ、打設中、打設完了などの現場の状況を現場関係者がリアルタイムに共有出来るWEBシステムです。

生コンクリートの現場での品質管理において重要視されるのは「時間」です。例えば暑中期間中は、高温の影響による硬化を少しでも防ぐため練り混ぜから打設の時間を調整します。また打ち重ねをする場合も、コールドジョイントが出来ないように打設の時間間隔に注意が必要です。

T-CIM®/Concreteを導入すると、リアルタイムで現場状況を把握することが可能になり、作業や配車の効率化をはじめ、打設管理帳票や品質試験管理図等に関しても、システムからの自動出力が可能になり、総合的な生産性の向上が期待出来ると言われています。

 

初めての試みに多少の不安もありましたが、トンネル工事に於けるT-CIM®/Concreteシステムの導入事例が関西で7番目ということもあり、『ICTのシステム構築に早い段階で貢献できる』、『国交省の推進するi-Construction、これからの我々の業界で普及するシステムをいち早く体験できる』『生産から受入までの可視化を有効活用することにより良い品質のコンクリートを現場に納入できる』等、自社にとって有益な経験になると判断し、大阪広域協組と相談の上実施を決めたそうです。

「導入以前は総延長の長いトンネルなので、現場との連絡が取りにくく、出荷状況や運搬状況、受入状況、打設状況および品質試験結果の連絡確認が後手に回ることが多かったのですが、導入後はリアルタイムに工事関係者とWEBサーバ上で情報共有が出来るようになりました。

それも覆工コンクリートの品質確保に貢献できた要因と思います。」と居垣氏。

 

 

先進技術を率先して取り入れ、自社の強みに昇華させる

T-CIM®/Concreteの導入からも分かるように、山崎生コン㈱では、最先端技術に臆することなく取り入れる柔軟な対応力があります。

そのもう一つの事例が自社のオリジナルシステム開発です。

冒頭でも触れた通り、山崎生コン㈱の配達エリアの宍粟市は広大な為、良質のコンクリートを届けるためには配車の効率化が課題でした。

解決策として取り入れたのがリバティー社と共同開発した独自システムです。

GPSシステムそのものが黎明期であった10年以上前から、配車システムをはじめ、出荷管理システム・品質管理システム・販売管理システム等の業務に関わるシステムを山崎生コン㈱に合ったオリジナルで開発しました。

全ては「優秀な製品を提供し顧客に満足して頂く」ため、生産性の向上及び効率化により、『既成概念』の打破と継続的な『改善』を実践し、企業価値の向上を図っています。

 

 

 

 

地元の伝統とともに歩む

取材にお邪魔したのは夏の終り頃、これからの季節は地元の各地で秋祭りが行われるそうです。国の重要文化財に指定されている御形神社(みかたじんじゃ)、播磨国一宮である伊和神社(いわじんじゃ)、樹齢700年の御神木「モッコク」(兵庫県指定文化財(天然記念物))が境内にそびえ得える八幡神社など、宍粟市には歴史ある神社が多くあります。

それぞれの神社はその土地との関わりが深く、神社の神事には地元住民が多く参加されています。山崎生コン㈱の従業員も例外なく祭りに参加されるそうで、その時期になると皆さんお休みを取って祭りに臨みます。「地元あっての山崎生コン㈱なので、しっかり貢献させて頂いています」とのことでした。最先端を取り入れるばかりでなく、地元の文化や伝統も大切にされている姿勢はとても感銘を受けました。

 

 

 

烟霞絢爛(えんかけんれん)

 

日既暮、而猶烟霞絢爛。

歳将晩、而更橙橘芳馨。

故末路晩年、君子更宜精神百倍。

 

 

これは、中国の古典「菜根譚」の一節です。

菜根譚はリーダーシップや人間関係、成功の秘訣について書かれており、「何かにすがって生きるのではなく、答えがない中で考え続けるということ」を重要としている「中庸」の考え方が反映されているのが特徴です。

パナソニックの創始者である松下幸之助氏や名監督の野村克也氏も愛読していました。

 

陽が沈んでも、夕映えは美しく輝いている。

年の瀬が来ても、橙(だいだい)や橘(たちばな)はさらに芳しい。

故に、晩年になってこそ、上に立つ立派な人間は百倍の精神力を発揮すべきなのだ。

 

もう終わりだという時期こそ、最後のチャンスがあり、頑張り次第で光り輝ける。

山崎生コン㈱先代の社長は、「活人は、有終の美は諦めない者には用意されているということを潜在意識に記銘しておくことだ。」という思いを込めてこの言葉をしたためた作品をつくり、今も工場の入口に飾ってあります。

この言葉が、山崎生コン㈱の根となり、会社の発展を支えて来たのではないでしょうか。

これからも、古くから受け継がれてきた良いモノと新しいモノをかけ合わせ、チャレンジしながら、時代を切り開いて行って頂きたいと思います。

 

 

© Osaka Kouiki Ready-mixed Concrete Cooperative Association.
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